受付・通話・通知を遠隔で対応できる、無人でのマンション管理を支援するシステムです。
マンション無人化システムは、マンションのエントランスに設置するタッチパネル式端末で、遠隔地の管理会社と居住者をつなぐ次世代の管理サービスです。管理人を常駐させずに、ビデオ通話を通じた受付対応を実現することで、人手不足の解消や管理コストの削減を可能にしました。掲示板としてのお知らせ配信、施設予約確認、アプリ連携などの多機能を備え、外出先からのアクセスも可能です。
「顔の見える対応」にこだわり、リモートでも安心感を提供できる点が大きな特長です。導入当初こそ不安の声もありましたが、コスト削減や受付時間の拡大といったメリットが評価され、現在では多くの居住者に「便利で安心」と好評を得ています。
「CREVIA」シリーズでも導入実績があり、同シリーズにおける無人化対応の取り組みは、伊藤忠都市開発・伊藤忠アーバンコミュニティによって推進され、「CREVIA SMART DESK」として2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。弊社はそのシステムの開発・提供を担当しており、現在も運用面で継続的に支援しています。
近年、少子高齢化の進行や雇用延長制度の浸透により、マンション管理員のなり手不足が深刻化しています。清掃業務や居住者対応といった業務の負荷感も大きく、人材確保が困難となる中、管理会社では代行業者の活用などで一時的な対応を行っているものの、慢性的な人手不足は解消されていないのが現状です。
さらに建築資材価格の高騰を背景にマンション価格は上昇しており、管理費への転嫁も避けられない状況となっています。しかし、販売時に管理費が高いと物件選定の障壁となるため、管理品質を維持しつつ人件費を抑える新たな仕組みが強く求められています。
管理会社による実態調査では、管理員の多くが清掃や巡回に時間を割いており、居住者対応の受付時間はごく限られていることが分かりました。また、共働き世帯や日中不在の家庭の増加により、「いつでも、どこからでも相談できる受付体制」が必要とされています。
これらの課題を受けて、マンション無人化サイネージは誕生しました。省人化と利便性を両立し、遠隔対応でも顔の見える安心感を提供できるこの仕組みは、次世代のマンション管理のあり方として注目を集めています。
電源とインターネット環境があれば、どこでも自由に設置可能です。移設も簡単で、運用の自由度が高いのが特長です。
壁掛け金具を用いて設置するタイプで、工事が必要です。※設置箇所には木板やLGS(軽量鉄骨)などの下地が必要です。
ユーザーが画面を直接操作でき、日中はON・夜間はOFFといった運用設定も可能です。
STB機器は24時間体制で死活監視を行っており、障害発生時も迅速な対応が可能です。
マンション無人化システムには、紙の掲示板に代わる「デジタル掲示板」機能を搭載。タッチパネル操作で、最新の掲示物をすぐに確認できます。
掲示物は一覧表示され、気になる情報をタップすると拡大表示されるため、小さな文字も読みやすく表示されます。
掲示物の表示サイズは内容数に応じて自動調整されるため、掲示物が増えても見やすさを損ないません。
掲示スペースに上限はなく、「貼れない」、「重なる」といった問題は発生しません。
掲示期間の設定が可能で、開始日・終了日に応じて自動的に表示/非表示が切り替わります。
これにより、古い掲示物がいつまでも残ることを防止できます。
台風接近時や地震発生後など、素早い情報周知が求められる状況では、アナログ掲示板では管理員が現地に行って掲示しなければなりません。風雨の中での作業は危険も伴います。
デジタル掲示板なら、管理者が遠隔からブラウザで管理画面にアクセスし、掲示物をアップロードするだけで即時に情報を全体へ配信可能です。
緊急時でも安全・確実に情報伝達できるのが、大きな強みです。
アナログ掲示板では、いつまでも剥がされない古い掲示が残っていることがよくあります。「よく見たら2年前のイベント案内だった…」という経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
デジタル掲示板では、掲示期間の設定ができ、期間を過ぎた掲示は自動的に非表示に。情報の更新漏れがなくなり、掲示スペースは常にすっきりと保たれます。
最新情報のみが整然と並び、居住者にも好印象を与えます。
アナログ掲示板では、掲示物が多くなると「貼る場所がない」、「重ねて貼るしかない」といった問題が頻発します。見た目が悪くなり、掲示内容も見落とされがちです。
一方、デジタル掲示板はスペースの概念にとらわれず、何件でも掲示可能。掲示が増えても表示サイズを自動で調整し、見やすさを維持します。
さらに新着には「NEW」マークが付き、最新情報の視認性も抜群です。
専用管理画面で、掲示物のアップロードも簡単
遠隔地からでも掲示内容をリアルタイム更新可能。直感的なフローチャート形式で、どなたでもスムーズに操作できます。
アップロード完了後、すぐにサイネージに反映されます。
マンション無人化システムには、管理センターとリアルタイムでつながる「ビデオ通話」機能を搭載しています。
受付が無人でも、画面上の通話ボタンをタップするだけで、遠隔のオペレーターと即時に通話が可能。
来訪者や居住者の問い合わせにもスムーズに対応でき、住宅や施設の無人化・省人化を実現しつつ、安心感のある対応体制を提供します。
マンションのエントランス、社員寮、商業施設など、多様なシーンで活用いただけます。
ビデオ通話中は、カメラ映像と音声が安全に接続されており、プライバシーにも配慮した設計です。
利用ログの記録や通話履歴の保存など、管理機能も充実しています。
さらに、オペレーターの動きに連動する「アバター化機能」も新たに実装。リップシンク機能により表情も豊かで、より親しみやすい対話体験を提供します。
マンション無人化システムには、駐輪場・バイク置き場・駐車場などの契約状況をその場で確認できる「施設契約状況の確認」機能を搭載。
画面をタップするだけで、リアルタイムで契約状況が一覧表示され、空き状況が一目で分かります。
わざわざ管理室に足を運ばずにその場で確認できるため、居住者の利便性が大幅に向上します。
未契約の区画がある場合は、その場で仮申込みを行うことも可能です。
申込み情報はリアルタイムで管理画面に連携され、管理者側でもスムーズに対応できます。
これにより、空き区画の有効活用と、受付業務の効率化を同時に実現。無人運用との親和性も高く、業務負荷軽減に貢献します。
マンション無人化システムには、入居者からの問合せが多い内容をあらかじめカテゴリー別に整理して表示する「よくある質問(FAQ)」機能が搭載されています。
画面上でカテゴリをタップするだけで、関連する質問とその回答を一覧で表示。必要な情報をスムーズに確認できます。文字サイズや配色も見やすく設計されており、高齢者にも配慮した直感的な操作性が特長です。
たとえば、「粗大ごみの捨て方がわからない」入居者が、サイネージ画面上で「ごみ出し・リサイクル」カテゴリーを選択すると、収集日や申し込み方法などをその場で確認可能です。
一部のFAQには申請フォームへのリンクボタンも併設されており、疑問から手続き完了までをワンストップで実現します。
日常のちょっとした疑問から重要な手続きまで、管理人不在でも安心して暮らしを支えるインターフェースが、このFAQ機能です。
マンション無人化システムには、操作に不安がある方でも安心して利用できる「使い方の説明動画」機能を搭載しています。
動画によるガイドで、画面操作の手順や注意点などを分かりやすく案内。初めて利用する方でも迷わず操作できます。
説明動画は画面上の再生ボタンからいつでも視聴可能で、必要なときに必要な情報を即時確認できます。
本機能を活用すれば、防災備蓄倉庫に保管されている備品の使用方法などを動画化※し、サイネージ上でタッチ操作により視聴できるようにすることも可能です。
このように、住民からの質問が多い内容や日常的に見落とされがちな情報を動画コンテンツとして可視化することで、マンション内の利便性・安心感の向上が期待されます。
※動画コンテンツの制作には別途費用が発生いたします。
マンション無人化システムでは、入居者が必要な申請書類をその場で手に取れる「書類印刷機能」を搭載しています。
サイネージに表示された各種手続きメニューから該当する申請を選択し、画面上のボタンをタッチするだけで、近くに設置された専用プリンターから書類が即時印刷されます。
印刷された書類は、そのまま管理室前に設置された「書類投函ポスト」に提出するだけで手続きが完了。
面倒な持参・郵送・問い合わせなどのやりとりを最小限に抑えることで、入居者・管理会社双方の手間を大幅に削減します。
また、本システムはオンライン申請フォームにも対応しており、スマートフォンやパソコンからも申請が可能です。
ただし、すべての方がデジタル機器に慣れているとは限らないことを前提に、「紙で出せる」申請手段も並行して提供する設計になっています。
このように、「紙」と「デジタル」のどちらでも申請できる仕組みを整えることで、高齢者やITに不慣れな方を排除しない、やさしい仕組みを実現しています。
サイネージの直感的な操作性と、アナログでも完結できる仕組みが融合することで、誰でも使えるユニバーサルな受付体制が生まれます。
さらに、書類提出状況や印刷枚数のログを管理側で把握することもでき、運用の効率化と見える化にもつながっています。
この書類印刷機能は、「管理の省力化」と「住民サービスの向上」という一見相反する2つのニーズを、バランス良く両立するための中核的な仕組みです。
無人化のメリットを最大化しながら、住民の安心感・満足感にも配慮した、次世代型の申請インフラと言えます。
マンションに定期点検や清掃作業で訪問した業者が、予定時刻に到着したにもかかわらず、管理人さんが不在で中に入れない…という場面に心当たりはありませんか?
管理人さんも常に管理室にいるわけではなく、巡回や居住者対応、緊急トラブル対応などでその場を離れていることがあります。こうしたすれ違いによって、業者がスケジュール通りに作業を開始できなかったり、無駄な待機時間が生じてしまうケースも少なくありません。
そんな現場の悩みを解決するのが、この訪問業者管理システムです。
訪問業者管理システムは、マンションを訪問する清掃業者・設備点検業者・修繕業者などが、共用部に設置されたタッチパネルディスプレイを通じて入館手続きを行うことで、業者の出入管理をデジタルで一元化できる仕組みです。
現場では、誰が・いつ・どこで作業を行っているかを把握することが難しく、口頭や紙での報告では記録の漏れや不正確さが課題となっていました。訪問業者管理システムを導入することで、業者の動きを可視化し、作業の透明性やセキュリティレベルを大幅に向上させることができます。
業者は来訪時にタッチパネルでログインし、入館時刻・作業内容・担当者名などを入力。作業終了後には退館操作と報告を行います。これにより、紙の記録簿や口頭報告に頼ることなく、正確かつ時系列で訪問履歴を管理できます。
管理員や管理会社は、管理画面からリアルタイムで各業者の訪問状況を確認でき、万一のトラブル時にも迅速に対応が可能です。過去の作業履歴や稼働時間の確認も容易で、業者の信頼性評価や管理コストの把握にも役立ちます。
また、管理会社側から訪問業者に対して、作業指示・注意事項・最新のルールを画面上で表示できるため、伝達ミスの防止や安全対策の徹底にもつながります。
従来は管理員が対面で行っていた対応や記録業務を、省力化・効率化できる本システムは、人手不足や管理業務の多忙化に対応する新たな解決策として注目されています。
ニュース → 天気予報 → 鉄道情報 の順に、自動で切り替わりながら繰り返し表示されるコンテンツ機能です。
表示は静止画スライドではなく、一定間隔で自動的に内容が更新される仕組みになっており、無人状態でも常に最新の生活情報を提供できます。
中でも鉄道情報は「運転見合わせ」や「遅延」などがリアルタイムで反映されるため、通勤・通学前の寮生や訪問者に特に好評です。サイネージの前を通った際に自然と目に入り、移動前の判断材料として活用されるケースも増えています。
これらの情報は、日々の生活を支える「気になるけれど調べるのは面倒」な内容を自動的に提供することで、マンション無人化システムの利便性を一段と高めています。必要な情報をその場で得られる環境が、施設全体の情報サービス価値を底上げします。
1枚の写真と短い記事(キャプション)による写真付きニュースを表示します。ジャンルは 政治・経済・国際・社会・スポーツ・エンタメ です。
全国と関東甲信などの「今日・明日」の天気、および週間天気予報を表示します。
寮に関連する沿線の鉄道路線(最大10路線)の運行状況を表示します。運転見合わせや遅延などもリアルタイムで表示されます。
サイネージの壁掛け設置工事は、現地の設置環境を丁寧に確認しながら、専門スタッフが安全かつ確実に進行します。
事前にご案内している設置寸法や取り付け条件に基づいて、作業当日はスムーズに設置が進められるよう段取りされています。
この工程では、モニターの位置決めや金具の仮止め、配線準備など、サイネージを支える土台部分の施工が中心です。壁面の状態に応じて下地確認や養生も丁寧に行われます。
前工程を経て、いよいよモニター本体の取り付けや、動作チェックに入ります。
モニターの取り付けや金具の本固定、STBやネット接続の確認など、設置後の運用に直結する重要な工程が含まれています。
最終的には、タッチパネルの操作性や表示コンテンツの稼働状況まで細かく確認し、設置完了となります。
これら一連の作業は、おおよそ半日〜1日程度で完了することが多く、建物の利用状況に配慮しながら柔軟に対応いたします。
当社では、マンションのエントランスや管理室、学生寮の共用部などを中心に、数多くのサイネージ導入実績があります。
実際に導入したサイネージは、現地の用途や環境に応じた最適な構成で設置しています。
サイネージは11インチのコンパクトタイプから大型モニターまで柔軟に対応可能。基本的にはタッチパネル式を推奨していますが、非接触を重視する環境では通常のモニター式も選択できます。設置方法は、壁掛けタイプとスタンドタイプのいずれにも対応しており、設置スペースに合わせてご提案いたします。
新築物件への導入はもちろん、既設マンションへの後付け設置や、既存サイネージからのリプレイス提案も可能です。すでに他社製品が導入されている場合でも、既存設備の活用や再配置のご相談も承っております。
また、設置場所にインターネット回線が未整備の場合でも、回線敷設を含めた総合的な提案が可能です。現地調査を通じて、機器構成・設置場所・通信環境を確認のうえ、最適なプランをご提案いたします。